パソコンを買い換えましたが、内臓されているHDDとBlu-rayは生きてます。廃棄するのはもったいないので、再利用することにしました。
内臓HDDとBlu-rayドライブの取り出し
今回ドライブを取り出したPCはHPのSlimlineで、省スペースのデスクトップです。
メーカーサイトのアップグレードガイドがあまりにも簡易的だったので、ほかに参考にできるサイトがないか?と探してみましたが、同タイプを見つけることはできませんでした。
どうせ廃棄するものだと割り切って、まずはケースを空けてみることにしました。
ケースを空けるだけなら、背面のネジを1個はずすだけでドライバーいらずでした。
ただ、Blu-rayドライブの下にHDDがあるので、HDDだけを交換する目的でも、一旦はBlu-rayドライブを外す必要がありそうでした。
Blu-rayドライブ
Blu-rayはラッチを押せば固定が外れ、ドライブを外に向かって押し出すことができます。
取り出したBlu-rayドライブ
省スペースデスクトップなので、内蔵されていたのはスリムタイプのBlu-rayドライブでした。
モデル:BU40N
インターフェイス: SATA (Serial ATA)
サイズ(幅x高さx奥行き): 128mm x 9.5mm x 127mm
HDD
ハードディスクドライブは、複数個所がネジで固定されていました。
想定外は、このネジがプラスでもマイナスでもなかったことです。
良く見ると、ネジ頭が星の形をしていました。
手元にあるドライバーセットで全部試してみましたが、全て空回りしてしまいます。
六角ボルトとも違うこの星形ねじは「TORX(トルクス)」というらしく、専用の形をしたトルクスドライバーが必要になります。
でも、我が家には無い…。
家じゅうのドライバーを引っ張り出しましたが、これに合うものが見つかりません。今までPCケースを空けるのに苦労したことが無く、ここで挫折するとは思ってもいませんでした。
ダメもとで、電動ドライバーを確認してみました。すると、このネジに合うビットがあるではないですか!
本来なら、電動ドライバーの力でPC内をグリグリするのはどうなのかな?と思いますが、今回は廃棄するPCです。「どうなってもいいや…」とグリグリしましたが、もしもHDDの交換で今後も使い続けるPCだったら、電動ドライバーを使うのは躊躇ったと思います…。
それと、電動ドライバーでネジを回すのは楽ですが、本体に厚みがあるため、奥にあるネジまで差し込むのに苦労しました。
PC内部でドライバー作業が必要な場合に備えて、星形ネジ用のドライバーも用意しておいたほうが良いかな?と考えてしまいました。
ただ、今まで見た記憶がないほどのネジなので、下図のような交換用ビットの種類が多いセットを持っておくのが良いかもしれませんね。
取り出したHDD
下画像の左側が、取り出したHDDです。
WESTERN DIGITAL
WD10EZEX [1TB SATA600 7200]
HDDの再利用方法
内臓ハードディスクドライブを外付けの予備ドライブとして使う方法として思いつくのは次の手段です。
どれを選ぶかは環境や好みにもよるので、ここは吟味が必要になります。
HDDケース
取り外した内臓HDDをケースに収納すれば、見た目は一般的な外付けHDDと変わらなくなります。
HDDケースは、内臓ディスクに合わせて用意する必要があります。
- 内臓HDDのサイズに合わせる(3.5インチor2.5インチ)
- 内臓HDDの接続コネクタに合わせる(「IDE」 or 「SATA」)
一般的には、デスクトップPCは3.5インチ、ノートPCは2.5インチで、接続コネクタの主流はSATAになっていますが、特殊なケースもあるので、ケースが届いた時に後悔しないよう、中に入れるドライブの規格はしっかり自分で確認することが大切です。
中身の識別や作動状況がわかる透明ケースタイプもあります。
複数のHDDをまとめてセッティングできるタイプもあります。下図のケースの場合、3.5インチと2.5インチのドライブ両方に対応しています。
ただ、HDDの寿命問題を考えれば、いずれケースが余ってしまうことになるのでは?という気もします。
ケースがSSD対応ならHDDのあとはSSDを収納することもできますが、それならもっとコンパクトに収納できる方法を探したくなると思います。
HDDデュプリケーター
デュプリケーターというのは、データコピー専用機器のことです。
今回取り出した私の内臓HDDは、今はデュプリケーターに収まっています。
実は、少し前に電源が入らなくなったPCがあり、データを取り出すことができなくなったことがあります。
その時に買ったのが ロジテックのHDDコピースタンド でした。
この商品は、パソコンがなくてもハードディスクの中身を丸ごとコピーできるようになっています。
AとBのHDDをこの製品にガチャッと差し込んでコピーボタンを押すだけで、驚くほど簡単にAからBにデータがコピーされるんです。
しかもコピー機能とは別に、外付けストレージとして使うこともできるので、データ救出に使った後にも使い道のある便利な機器なんです。
2.5インチのHDDとSSD、そして3.5インチのHDDに対応しています。
今までは引き出しに仕舞いこんでいましたが、今回、ようやく活用できることになりました。
アダプターケーブル
SATAコネクタをUSBに変換するケーブルがあります。
見栄えは気にしない、安価に再利用したい、という場合に試してみたいのが、こちらのアダプターケーブルですね。
HDDを剥き出しで使うのに抵抗がある人にはお勧めしませんが、認識するかどうかもわからないHDDをお試し感覚で使ってみたい時や、複数のPCに付け替えて使う場合を想定した時に良いのではないでしょうか。
購入する際は、3.5インチと2.5インチのどちらに対応するか、注意が必要です。
両方に対応していても、3.5インチの場合は電源アダプターが無いと動かないとか動作が不安定なんてこともあるようなので、電源アダプターが付属しているかどうかも確認する必要があります。
万能タイプ?なのか、HDDも光学ドライブもOKなケーブルも見つかりました。
Blu-rayドライブの再利用
内臓Blu-rayドライブを外付けで使う方法としては、次の手段があります。
光学ドライブケース
CD、DVD、Blu-rayというような光学ドライブでも、内蔵ドライブを外付け使用できる光学ドライブ用ケースが販売されています。
見た目的にも、本体を守る意味でも、ケースに入れたほうが安心…という場合に良いですね。
光学ドライブケースの場合もHDDケースと同じように、内蔵するドライブの規格に合わせて準備する必要があります。
今回は廃棄するPCがデスクトップだったため、てっきり5.25インチのものが入ってると思いきや、出てきたのは9.5mmのスリムタイプでした。
デスクトップと言っても省スペース用に色々とメーカーが工夫していることが伺えて面白いですが、中身を空ける前にドライブケースを注文していたら面倒なことになっていたはずなので、先に開いてよかった~と自分を褒めました。
5.25インチ用
最初はデスクトップ用の光学ドライブを探したので、目星をつけたのがこちら下の製品でした。
ただ、最新の外付けBlu-rayドライブはかなり低価格化しているので、再利用するには価格が見合わないかなぁと思ってしまいました。
スリムドライブ用(9.5mm)
実際に取り外したドライブが9.5mmサイズだったので、それに合わせてスリムタイプのケースを探してみました。5.25インチに比べると競合製品が多くて選択肢が広かったです。
アダプターケーブル
SATAの光学ドライブをUSBに変換するケーブルも販売されています。
5.25インチのドライブの場合、電源アダプターが無い場合はドライブが動作しないトラブルもあるようです。
取り寄せたアダプターケーブル
ケースかケーブルか? で悩みましたが、Blu-rayをパソコンで見たり開いたりする機会が減ってることもあり、今回は一番安価に対応できるアダプターケーブルを探し、取り寄せてみました。
ちょっと短いのが玉に瑕ですが…。
このケーブルは、注意書きに「デスクトップPCの光学ドライブには適合しません。」と書かれていたので、最初は候補から弾いていました。
ところが、取り出したBlu-rayドライブ(BU40N)の接続コネクタが「7×6」の13ピンで、逆にデスクトップ用ケーブルとは合わないことに気づきました。
そこで、「合うの?合わないの?」とドキドキしながら取り寄せましたが、全く問題なく接続でき、PC側でもドライブを認識してくれました。
問題は、Blu-rayの再生用にインストールしている Power DVD がエラーになることでした。
Blu-ray再生トラブル
動画再生ソフトのPower DVD でBlu-rayを再生しようとすると、データ読み込みの途中で「グラフィック カード ドライバーは互換性がないため、再生が停止されました。ドライバーが最小要件を満たしてるか確認してください。 (コード: 0201) 」というエラーメッセージが表示されてしまいました。
CyberLink のサポートサイト には画面設定の調整をするよう書かれていましたが、エラーは解消されませんでした。
そこで、今度は最新アップデートのパッチをダウンロードしてインストールしたところ、問題なく再生できるようになりました。
まとめ
以上、余ったPCのHDDとBlu-rayドライブの再利用を目指して探した対応機器と、実際に再利用した状況をご紹介しました。