スライドの背景を方眼紙のようにしたい時、塗りつぶしの「パターン」を使うこともできますが、マス目が小さ過ぎると感じることがあります。そこで、自作のテクスチャを使って簡単に方眼紙状にしてみたいと思います。
既存のパターン
一番手っ取り早く格子柄にするなら、PowerPointの塗りつぶしパターンにある「格子」を利用します。点、小、大、の3パターンが用意されています。
既存の格子パターン
設定自体は簡単ですが、マス目が細かく、サイズを変更することもできないので、全体に使うと眩しく感じます。
文字を乗せる時は無地の図形を置くなどして、読みやすくなるような工夫をすると良いですね。
方眼紙背景にする
図形や画像を塗りつぶしパターンに使うことができます。
今回は「方眼紙」の背景ということで、図形の四角形を使います。
1. 方眼紙パターンを作る
- [挿入]タブ→[図形]→[正方形/長方形]を選択します。
- スライドの上でクリックし、四角形を描画します。
- 正確なサイズを指定するため、[図形の書式]タブ→[サイズ]の[高さ]と[幅]の両方に「1」と入力します。
- [図形の塗りつぶし]をクリックし、「白」を選択します。
- [図形の枠線]をクリックし、お好みの色を選択します。
2. スライドの背景に塗り潰す
- 四角形を選択し、Ctrl+Cキーを押してコピーします。
- [デザイン]タブ→[背景の書式設定]を選択します。
- [塗りつぶし(図またはテクスチャ)]をクリックします。
- 画像ソースの[クリップボード]をクリックします。
- [図をテクスチャとして並べる]にチェックを入れます。
- スライド上に残った四角形は削除します。
図の編集
図を背景に並べたあとに、編集することができます。
マス目のサイズ変更
[幅の調整]と[高さの調整]の数値を変えると、マス目のサイズを変えることができます。
縦横比を変えない場合は、幅と高さの両方に同じ数値を入力してください。
透明度を調整する
[透明度]スライダーを動かすか、数値を直接入力して透明度を変えられます。
パターンの開始位置を変える
パターンの開始位置を変えることができます。
デフォルトでは、スライドの左上が開始位置になっています。
スライドサイズとマス目のサイズが比例しない場合は、端のマス目が途中で切れたように表示されます。
16:9を選択しているスライドのサイズは「33.867cm×19.05cm」です。今回は1cm四方の正方形を並べているので、デフォルトのままだと右端と下端のマス目が切れたようになります。
下図は、オレンジの丸印のある場所が開始位置になります。
開始位置を変更して、表示を変えることができます。
まとめ
今回は、図形の四角形を使って方眼紙状の背景を表示する方法をご紹介しました。
意外と簡単に作ることができるうえに、サイズ変更や透明度の調整もできるため、既定のパターンよりも使い勝手が良いのではないでしょうか?