シンプルな背景が欲しい時は、図形を使ってパターンを作ってみるのはいかがでしょうか。今回は点線方眼紙の背景を表示する方法のご紹介です。
図形を使って点線の方眼紙背景を作る
以前の記事では、四角形を使って簡単に方眼紙状の背景を表示する方法をご紹介しました。
実線の方眼紙は枠線のみの四角形を作るだけの単純なもので、あとはパワーポイントが勝手に四角形を並べてくれるというものでした。
それなら、四角形の枠線を点線に変えれば点線方眼紙になるのでは？と思いますよね…
ところが実際にやってみると、期待した表示とは異なっていました。
下図（左）は、四角形の枠線を破線にしたものをパターン化したときの表示です。
パターンを並べる時に多少のズレが生じるらしく、点線や破線が交互に表示されて綺麗な一直線にならず、波打ったようになります。
これはこれでひとつの模様として使うこともできますが、右図のようなスッキリした点線で表示したい時には困ります。
そこで、点線タイプの方眼紙にするときは、少しだけ工夫が必要です。
それが上の右図丸の中にあるように、L字型の図形です。
それでは、L字型の図形を作る手順を見ていきましょう。
図形を使って点線パターンを作る
- ［挿入］タブ→［図形］→［正方形/長方形］を選択します。
- スライド上でクリックして四角形を描画します。
- ［図の書式］タブ→［サイズ］→［高さ］と［幅］に「2」と入力します。
- 四角形を右クリックし、［頂点の編集］を選択します。
- 左上の頂点を右クリックし、［パスを開く］を選択します。
- 開いた2つのパスを、それぞれCtrlキーを押しながらポイントアップし、「×」アイコンになったらクリックして頂点を削除します。
- 右クリック→［頂点の削除］でも同じです。
- ［図形の塗り潰し］を［塗りつぶしなし］にします。
- ［図形の枠線］で、お好みの色を選択します。
- ［図形の枠線］の［実線/点線］で［破線］を選択します。
- 図形の外側をクリックして選択解除すると、下図のようになっています。
線の種類は、破線のほかに、点線（丸）、点線（角）、長破線などもあります。また、線の太さを変えると、見え方も変わってきます。
スライド背景に設定する
- 上で作成したパターンを選択し、Ctrl＋Cキーを押してコピーします。
- ［デザイン］タブ→［背景の書式設定］を選択します。
- ［塗りつぶし（図またはテクスチャ）］を選択します。
- ［画像ソース］の［クリップボード］をクリックします。
- ［図をテクスチャとして並べる］にチェックを入れます。
- スライド上に残った破線図形は削除しましょう。
塗りつぶしに使ったパターンは、透明度やサイズなどを変更できます。
例えば、格子サイズを半分にする場合は［幅の調整］と［高さの調整］の両方を「50％」にします。
