イラスト関連の仕事をしているわけでもなく、絵を描くことが苦手でも、ペットの写真をイラストにしたい一心でコンピューターグラフィックスに憧れてきた私ですが、最近になり、値段に釣られて AffinityDesigner というソフトを手に入れました。
とはいえ、入手直後からスラスラと「わぁ~、凄い! こんなに簡単に絵が描ける!」なんてことがあるわけもなく、勉強と練習を重ねながら少しずつ進歩しているところです。
そんな牛歩ほどの進歩にあって、ひとつだけ、これは凄い!というか、買ってよかった!と思うことがあるので、言っておこうと思いました。
買ってよかったこと「1選」
「ひとつだけ?」とお思いかもしれませんが、CG初心者という立場では、使い始めて数か月のソフトを確実に「良かった」と言えるほど使いこなせていないのが現実です。
ただ、できることが増えてくると「楽しい!」というのは凄く感じてます。
その上で、初心者だからこそ感じる「良かったこと」があるんです。
それが、AIとEPS形式のイラストファイルを編集できるようになったことです。
AI と EPS 形式のイラストを編集できた!
これは凄いことだ~
なぜ買った?
AffinityDesigner を知ったのは、ソースネクストのセール一覧に並んでいたからです。商品説明と値段が釣りあってないなぁというくらい、破格のプライスになっていました。
気になってレビューを調べてみると、大体が Illustrator 経験者の乗り換え体験談でした。
Illustrator にできて AffinityDesigner にできないことが並んでますが、「そんなこと言われても使ったことないし…。」というのが正直なところでした。
私が知りたかったのは「素人が手を出して、手に負えるのか?」というくらいのものだったので、親切な比較記事でも、ド素人の私には意味不明なことばかりでした。
最終的な結論は「高度なことを求めなければ、AffinityDesigner は十分使えるソフトだ」ということでした。
イラスト系のソフトは高価で扱いが難しいイメージがあったので、途中で投げ出すくらいならと、フリーソフトでしのいできました。
ところが、Illustrator 経験者が乗り換えを考えるくらいのソフトがこの値段なら、試してみる価値はあるかも…という気になりました。
初心者固まる…そして、YouTubeに救われる
AffinityDesigner はベクター系のグラフィックソフトです。ベクター系ソフトでまず初心者がつまづくのが、ベジェ曲線です。
ベジェ曲線が思い通りに描けないことが原因でどれだけの人が挫折したことか…。そして私もその一人でした。
ここで詳しく書くのは避けますが、ベジェ曲線は線1本でも左右に変な(?)レバーが現れて、それを動かすと形が変わる…、いや、変えられるという、CGならではの描画方法のひとつです。このレバーの扱い方に慣れないと何も始まらないのが、ベクター系グラフィックソフトの特徴でもあります。
今回も、当然のようにつまづきました。
ソフトが変わったとしてもベジェ曲線の扱い方が変わるわけじゃないので、これはもう、本腰入れて頑張るしかないな…と。
やる気があるうちにベジェ曲線を使えるようになろうと、気合いを入れ直しました。
そこで頼りにしたのがYouTube。
AffinityDesigner の使い方と合わせてベジェ曲線の解説動画を参考にしました。
AffinityDesigner に関しては開発元からのチュートリアル動画も公開されてますが、日本人による日本人のための初心者向け解説のほうが、最初の一歩を始める方法を分かりやすく解説してくれてる印象でした。
それから、ベジェ曲線の習得にはAffintyDesignerという名前にこだわらなくても良さそうです。使ってるソフトはIllustratorでも、ベジェ曲線の扱い方は共通する部分も多いので、大まかなことさえ理解できれば、あとは練習あるのみという感じです。
AI/EPSデータを編集できた
私がグラフィックソフトを欲しかった理由は、ペットの写真をイラストにしたいからです。絵を描くのが苦手でも、写真をトレースしてイラストにするなら自分にもできるかな?と思い、それを目標にしています。
もともと絵の才能がない私がいくら優秀なソフトを手に入れても、ゼロからイラストを生み出す能力はありません。(努力次第でできるようになるのか?はまだ未知数で…)
なので、結局は今まで通り「今」必要なイラストは、素材サイトの力を借りることになると思います。
私がいつも使っているのは
イラストダウンロードサイト【イラストAC】
です。無料で質の高いイラストが手に入るのでとても重宝しています。
イラストACでダウンロードできるイラストのファイル形式は、AI、EPS、JPEG、PNGです。
イラストレーターやイラストごとに提供されているファイル形式が異なりますが、ダウンロードする際にファイル形式を選択することができます。
AIはIllustratorのファイル形式なので、開くにはIllustratorが必要です。EPSは対応ソフトがあれば開くことができます。JPEGとPNGは汎用性が高く、幅広いソフトで対応できます。
AIとEPSの場合、パーツごとに分解できる状態で保存可能なので、Illustrator があればパーツごとに色を変えたり、不要なパーツを削除することも可能です。
私が所有しているソフトの中に、EPS対応のものがいくつかありました。なので、EPS形式のファイルをダウンロードして開いたことがあります。
ただ、開くことは開くんですが、「で?」という状態なんです。
なんというか、「PNGと変わらないよね?」という状態です。
白地の背景にイラストが並んでるだけで、EPSファイルの旨味が一切ありませんでした。むしろ、同じイラストでも透過処理されてる分、PNGでダウンロードしたほうが扱いやすいほどでした。
パーツごとに編集できたらどんなにいいことか…
長らく不満を抱えていましたが、新たに手に入れたAffinityDesignerでEPSファイルを開いてみたところ、なんと、パーツごとに分解できるではないですか!!
パーツごとにレイヤーが分かれてて、簡単に色変更ができちゃいます。
あとはパーツを選択して独立したイラストとして保存するだけです。
AIファイルも試してみましたが、パーツごとに選択できる状態で開くことができました。
こうなると、部分的な削除も超簡単にできちゃいますね。
ただし、イラスト内のフォントが文字化けすることがあります。というか、ほとんど文字化けしてます。これはPCにインストールされてるフォントの問題なので仕方ないといえば仕方ありません。
また、中にはファイルそのものがイラストとして開かないものがあります。どうやら古いバージョンのAIだと開けないようです。
完璧というわけではありませんが、それでも全く分解できなかった頃に比べたら雲泥の差です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
念のため書いておきますが、AffinityDesigner の良いところが1個しかないわけじゃありません。
Illustratorという代表的なグラフィックソフトを使ったことがない人間からすれば、AffinityDesigner の全てが「凄~い!」という感動ものの機能ばかりです。ただ、使い始めたばかりで勉強中の身なので、レビューするのもおこがましいほどなんです。
そんな私にとっては、たとえ使いこなせなかったとしても、素材サイトのイラストを分解して編集できるという一点だけで、買ってよかったと思えることなんです。
むしろ、そうした使い方しかしない人こそ、破格のプライスで買い切りタイプの AffinityDesigner は手に入れる価値はあると思います。
ソースネクストでは時々セール対象になっているので、興味のある方はチャンスを逃さないようにチェックしてくださいね。