レイヤーツールの中にある[フォローパス]は、自分で描いたカーブに沿わせてオブジェクトを動かすことができるツールです。
魚や車、飛行機など、画面上で自由に動かしたいオブジェクトに対して有効です。
フォローパス(Follow Path)
使用するツール: 
[フォローパス]ツールを使うと、シーン内の任意のレイヤーを、指定したパスに沿って動かすことができます。

「follow」には「追跡」って意味があるね。
ツールを使用する際、パスを描画するレイヤーと、パスに沿うオブジェクトを描画するレイヤーの2つのレイヤーが必要です。
フォローパスツール基本的な使い方
基本図形の「星型」を使って、フォローパスツールの基本的な使い方を練習してみましょう。

レイヤーは、オブジェクト用とパス用が別々である必要があります。

- ベクターレイヤーに、[ポイントを追加]ツールを使ってカーブを描画する。
- パスは、図形のストローク(外枠)や、フリーハンドツールで描画したカーブも使えます。
- パスを描画したレイヤーには、後で識別できる名前を付けておきましょう。(半角英数字を使う)
- 練習では「path」と名付けます。
- 新しいベクターレイヤーを追加する。
- [シェイプを描画]ツールを選択し、ツールオプションで「星」を選択する。
- ワークスペースの中央をポイントし、Altを押しながらドラッグして、星を描画する。
- Alt+ドラッグで、ポイントアップ地点を中心にして描画できます。
- レイヤーの名前を「star」と名付けます。
- ❹のレイヤー「star」を選択し、[フォローパス]ツールを選択する。
- フォローパスツールを選択すると、見えなくなっていた❶のパスが可視化されます。
- パスの始点になる位置をクリックする。
- クリックと同時に、オブジェクトがパスの始点に再配置されます。
- フォローパスツールを選択している間は、マウスドラッグでパス上での位置を変更できます。
- タイムラインで、任意のフレーム値をクリックする。
- パスの追従を終了するフレームになります。
- 練習では、フレーム「60」をクリックします。
- フォローパスツールで、パスの終点をクリックする。

ツールオプションの[パーセンテージ]について

[パーセンテージ]を使って、パス上のオブジェクトの位置を数値で入力できます。
ビットマップでも出来た!
インポートした画像でも、パスの上を動かすことができました。



移動してるだけなのに
飛んでるように見えますねぇ~
Altキーを押しながら曲線をクリックすると、オブジェクトが曲線に沿って曲がります。
これを活用して、テキストを曲げたり、パスに沿ってワープする文字(蛇のように)などを作成できます。
パスに沿って回転させる
オブジェクトを、パスに沿って回転させることができます。
- [レイヤー]パネルで、オブジェクトのレイヤーをダブルクリックしてレイヤー設定ダイアログを開く。
- [一般]タブ>[オプション]セクションの[パスに沿って回転]にチェックを入れる。
まとめ
日本語で「フォローする」っていうと、誰かを補助するって感じの意味に捉えがちで、ツール名だけを見ると、最初はその役割を想像しにくかったです。「追跡する」って意味があると知ると、なるほど~っと納得しました。
マニュアルを読むだけでは理解できなかったツールだったので、色々な動画を参考にさせてもらいましたが、アイデア次第で化けるツールだと思います。

