HTMLのul、ol要素を使って箇条書きリストを作る際、CSSプロパティ list-style-type
を使ってリストの先頭に付けるマーカーや数字の種類を指定できます。
指定できる値のうち、日本語文書で使われるものに絞って一覧にしています。
「list-style-type」指定方法サンプル
セレクタ {list-style-type: 値;}
指定なし(初期値:黒丸)
<ul>
<li>Word</li>
<li>Excel</li>
<li>PowerPoint</li>
</ul>
HTMLは全て同じ記述です。ulタグに対して、CSSでスタイルを指定します。
- □ ×
- Word
- Excel
- PowerPoint
リストマークを消す
ul{
list-style-type: none;
}
- □ ×
- Word
- Excel
- PowerPoint
白丸
ul{
list-style-type: circle;
}
- □ ×
- Word
- Excel
- PowerPoint
list-style-type: リストマーカー一覧
値 | 説明 | ブラウザ対応状況 |
---|---|---|
none | 表示しない | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
disc | 黒丸(●)(既定値) | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
circle | 白丸(○) | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
square | 黒四角(■) | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
decimal | 数字(1, 2, 3…) | (C2/e/Fx/Op/Sa) |
decimal-leading-zero | 0付き数字(01, 02, 03…) | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
cjk-ideographic | 漢数字(一、二、三、、、) | (C3/Fx/Ch/Sa) |
lower-roman | 小文字ローマ数字(i, ii, iii…) | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
upper-roman | 大文字ローマ数字(I, II, III…) | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
upper-alpha | 大文字アルファベット(A, B, C…) | (C2/e/Fx/Ch/Op/Sa) |
hiragana | ひらがな(あ、い、 う…) | (C2/Fx/Ch/Sa) |
hiragana-iroha | ひらがな-いろは(い、ろ、 は…) | (C2/Fx/Ch/Sa) |
katakana | カタカナ(ア、イ、 ウ…) | (C2/Fx/Ch/Sa) |
katakana-iroha | カタカナ-イロハ(イ、 ロ、 ハ…) | (C2/Fx/Ch/Sa) |
list-style との違い
list-style
プロパティは、リストマーカーを一括指定するプロパティです。これひとつで全てのリストプロパティを指定できます。
指定できるのは、次のプロパティです。
- list-style-image
- list-style-position
- list-style-type
list-style プロパティの使い方
list-style
で指定する場合、各プロパティは半角スペースで区切って指定します。
ただし、none
を単独で指定すると、list-style-image、list-style-typeプロパティの両方に適用されて、リストマーカーが表示されなくなります。
記述順序は任意です。
.list{
list-style: disc outside;
}
もしこれを個別指定プロパティで指定すると、次のようになります。
.list{
list-style-type: disc;
list-style-position: outside;
}
同じスタイルの指定でも、一括指定プロパティを使ったほうがシンプルになりますね。
一括指定プロパティを使う時の注意点
一括指定プロパティは、ひとつのプロパティで3つの項目を指定できるので便利ですが、指定されなかった値は初期値に設定されます。
ということは、先にlist-style
の指定があるにもかかわらず、後からlist-style
を追加してしまうと、前の指定は上書きされてしまいます。変えるつもりのなかった値が初期値に戻ってしまいます。
そういった事態を防ぐために、場面によっては個別指定プロパティを使います。
特にWordPressのようにテーマによってサイトがデザインされたものは、気づかない場面で他の設定に影響することがあります。リストマークだけの変更を目的にしている場合は、個別指定プロパティのlist-style-type
を使うほうが安全です。