画像編集をする場合、画像内の必要箇所を選択することはとても大事なことです。
例えば、、、
- 選択範囲内だけに編集を制限するため(ペイント、塗りつぶしの適用など)。
- コピーするため。
- レイヤーのマスクを作成するため。
- 切り抜き範囲を決めるため。
といった具合に、様々な作業に「選択」の作業が欠かせません。
これまで使ってきた画像編集ソフトでは、
- 矩形や楕円形などの定型ツールでの選択
- 投げ縄ツールでのフリーハンド選択
- 自動選択ツールでの選択
- マスク機能を応用した選択
といった方法を使ったことがありますが、それ以外の選択方法をあまり気にしたことがありませんでした。
他には、
- 全て選択
- 選択範囲の反転
- 選択解除
といった典型的な機能のショートカットを覚えておくと便利だなぁくらいに使っていました。
が、、、
AffinityPhoto2 (以降、「AP2」と表記します)には、画像を分析して自動的に選択範囲を認識してくれる機能があります。
これを使えば選択作業の効率アップを図ることができると思うので、使い方の確認をしておきたいと思います。
「オブジェクト選択ツール」と「主題を選択」コマンド
今回取り上げるのは、「オブジェクト選択ツール」と「主題を選択」コマンドの2つです。
便利な機能なのですが、2つはAP2のオプション機能になっていて、使う場合はセグメンテーションモデルをダウンロードする必要があります。
- [編集>][設定]>[機械学習モデル]を開く。
- 「セグメント化」、「顕著性」の両方を[インストール]する。

結構容量を食うので
不要な場合はアンインストールしましょう!
2つの機能は自動で選択作業を行うという点は同じですが、少し働きが異なります。
オブジェクト選択ツールは、AP2が画像全体の分析処理を行った後、自分で選択範囲を指定します。
主題を選択コマンドのほうは、画像を分析して、主要な被写体と判断したものを選択するワンクリックで行える機能です。
「主題を選択」は英語Ver.では「Select Subject」なので、「被写体を選択」というコマンドになっていたほうが分かりやすいかもしれませんね。
オブジェクト選択ツールの使い方

※ CPU性能によると思いますが、画像分析に時間を要することがあります。分析が終わるまでは範囲選択ができないので、画面表示に変化が現れるまで少し待つ余裕が必要です。

- 範囲選択したい画像を開きます。
- [オブジェクト選択ツール]をクリックします。
- 分析を待ちます。
- 推論処理の間、一時的にアイコンの形が変化(時計?)します。
- 準備が整うと、ポイントアップ位置を基準にした選択範囲に斜線が表示されるので、希望の範囲に斜線が表示されるようにポイント位置を調整します。
- ポイントアップ位置を変えると、改めて斜線で選択範囲を示します。位置を微妙に変えるだけで選択範囲が変わるので、思い通りに選択される範囲を探しましょう。
- 広い範囲が選択されてしまった場合、Altキーを押すと選択範囲が分離されます。
- Altを推した状態にShiftキーを追加で押すと、さらに選択範囲が分離されます。
- 選択したい領域を素早く認識させるには、選択範囲をドラッグで囲みます。
- 選択範囲が決まったらクリックします。
- 選択範囲を増減する場合は、コンテキストツールバーの[モード]を変えながら、新しい選択範囲の増減を行います。
- モード[新規] 新しい選択範囲を作ります。(青斜線)
- モード[追加] 現在の選択範囲に追加します。(緑斜線)
- モード[型抜き] 現在の選択範囲から削除します。(赤斜線)
- モード[交差] 選択には、重なり合うエリア (以前に選択した2つ以上のエリア間) が含まれます。(青斜線) とヘルプには記載されていますが、正直動作の結果が「?」です…
[主題を選択]コマンドの使い方
AP2のメニューでは[主題を選択」という名称になっていますが、英語ver.では「Select Subject」で、AP2のヘルプでも「範囲選択」項目内の「被写体選択(ML)」と記載されているので、ヘルプ検索する時に注意が必要です。

- 任意の画像を開きます。
- レイヤーが複数設定されている場合は、選択する画像レイヤーを選択しておきます。
- [選択]メニュー→[主題を選択]を選択します。
選択範囲の調整
自動選択をしてみたものの、あと一歩、認識が甘くて選択範囲から漏れたり多過ぎたり、、、という場合があります。
その場合は[オブジェクト選択ツール]のコンテキストバーにある[調整]をクリックし、[選択範囲の調整]オプションを使って調整します。

[選択範囲の調整]オプションの詳細は、AP2のヘルプ「ピクセル選択範囲のエッジの調整」で確認できます。
また、他の選択ツールを使って、選択モードの[追加]、もしくは[型抜き]などを使って増減することもできます。
最後に…
今回の記事では、[自動選択ツール]と[主題を選択]コマンドをまとめました。
ただし、便利な機能ではあっても完璧ではないというのが使った実感です。
そのため、調整作業や他の選択ツールとの合わせ技で使うと良いようです。