今回の記事では、ベクターブラシツールの使い方を学習します。
ベクターブラシツールでできること
[ベクターブラシツール]を使うと、ベクター形式のラインとシェイプを描画することができます。
ベクターブラシツールならフリーハンドで描くことができるので、ベジェ曲線が苦手と言う人でも扱いやすいと思います。
描画したラインはベクター形式なので、色や幅などはいつでも編集できます。
また、入力デバイスでの入力速度や圧力（筆圧）で、線の幅を制御できるようになっています。
ベクターブラシツールで描画中にパス上にノードが自動的に作成され、 ノードはいつでも
[ノードツール]を使用して編集できます。
ブラシのタイプは、[ブラシ]パネルから選択して、様々なスタイルのラインに変更できます。
ポチップ
ベクターブラシツールの使い方
基本的な使い方
[ベクターブラシツール]を選択します。- コンテキストバーで、[カラー]と[幅]を設定します。
- ページ上をドラッグして描画します。
- [または、]
線の幅をパーセントで増減します。
絶対値での増減には、Shiftキーを押しながら[または]です。
- Ctrl＋Alt＋ドラッグ
CtrlとAltを押しながら左右にドラッグすると、ブラシ幅を増減できます。
- Shit＋ドラッグ
水平/垂直、45度単位での描画が可能です。
- Ctrl
Ctrlキーを押している間は、ノードツールとして機能します。
- スペースキー
描画中に、境界線の位置を変更できます。
編集方法
ベクターブラシツールで描画したラインは、他のカーブやシェイプと同様に、 [ノードツール]を使って編集できます。
ベクターブラシツールが有効になっている時でも、Ctrlキーを押している間は一時的にノードツールとして機能します。
コンテキストツールバー
ツールのコンテキストツールバーで、描画の補助機能を設定できます。
カラー
[カラー]の色見本（下図のピンク部分）をクリックし、[スウォッチ]、[カラー]、[グラデーション]タブのいずれかから色を選択します。
幅
ブラシ(境界線)のサイズ(ピクセル単位)を設定します。
テキストボックスに直接「値」を入力するか、ポップアップスライダーをドラッグして値を設定します。
不透明度
描画するライン（境界線）の透明度を設定します。
テキストボックスに直接「値」を入力するか、ポップアップスライダーをドラッグして値を設定します。
その他
クリックすると、[ブラシ]ダイアログが表示され、詳細なブラシ設定にアクセスできます。
スタビライザ
[スタビライザ]をONにすると、ブラシの描画ストロークを安定化することができます。
[ロープモード]、または[ウィンドウモード]が選択できます。
[長さ]でロープの長さを変更できます。
[ロープモード]ストロークの端を「ロープ」でドラッグしてストロークを滑らかにします。
ロープの[長さ]の値を増やすと、ロープを緩めて方向変換が可能になり、鋭角なコーナーを描画できます。
[ウィンドウモード]常に滑らかなストロークを描画します。
スタビライザに関しては[鉛筆ツール]でも触れているので、そちらの記事もご覧ください。
描画モード
レイヤーのブレンドモードを設定できます。
コントローラ
[コントローラ]では、入力デバイスによる様々な入力（筆圧や速度）に対するブラシ境界線の反応をコントロールします。
- ブラシのデフォルト設定
現在選択されているブラシに保存されているブラシの設定とコントローラ設定が使用されます
コンテキストツールバーの[その他]をクリックしてブラシの詳細設定にアクセスできます。
- 自動
入力デバイス（ペンタブレット、マウスなど）が検出され、ブラシは自動的にそのデバイスと連携します。
ブラシの詳細設定を使用し、コンテキスト設定を無視します。
複数のデバイスを切り替えて操作できます。
- 筆圧
ブラシストロークはブラシの詳細設定を使用し、コンテキスト設定を無視して、ペンタブレットからの圧力にのみ反応します。
- 速度
ブラシストロークはマウスの移動速度にのみ反応します。
ポチップ
