今回の記事では[ナイフツール]についてまとめます。

ナイフツールでできること

[ナイフツール]を使うと、開いたカーブシェイプを、リーハンド、または直線切断して、オブジェクトを分割できます

これを使えば、複雑なカーブで構成されるオブジェクトでも、自然な形で作ることができます。

また、ハサミカット機能を使うと、開いたカーブのノードセグメントを分割することもできます

おかげで、デザイン作成の場面で色々と活用できます。

ナイフツールの使い方

基本的な使い方

  • [ナイフツール]を選択します。
  • 必要ならば、コンテキストツールバーで各種設定をします。
  • クリック、またはドラッグで、オブジェクトを選択します。
  • ナイフを入れたい範囲をドラッグします。
    • デフォルトでは、フリーハンドでカーソルを動かせます。
  • 分割した後は、 [移動ツール]や [ノードツール]を使って編集します。

ナイフツールは重なる複数レイヤーを同時にカットすることもできます。

グループ化したものは、グループの中にある要素全てを選択しないとカットできないので注意が必要です!

ハサミツールとして使う方法

ナイフツールは、ノード、またはセグメントをポイントアップすると、カーソルの形がハサミに変わります。

カーソルがハサミになっているときにクリックすると、カーブを切断することができます。

オプション設定(コンテキストツールバー)

コンテキストツールバーでは、ナイフツールでドラッグする時の補助機能が選択できます。

オプション(直線)

オプションの[直線]をONにすると、直線で切り取ることができます。

自動で閉じる

オフ

カーソルが同じカーブの開始位置に近づいても、カーブを閉じることなくストロークを適用し続けることができます。

近く

カーソルがカーブの開始位置に近づいた時に、自動でカーブを閉じます。

遠く

カーソルがカーブの開始位置から離れた位置で、カーブを閉じます。

常に閉じる

カーブは始点と終点の距離に関係なく、常に閉じます。

滑らかさ

最初の境界線の質に応じて、値を設定することで、その曲率(またはギザギザ)を微調整できます。

スタビライザ

境界線のストロークを安定化する機能です。

次の2つのモードから、いずれかを選択します。

ロープモード

カーソルを動かすと現れる「ロープ」を使うことで、滑らかなカーブを描画できます。

[長さ]でロープを長めに設定しておき、ロープを緩めてから方向を変えると、鋭角なコーナーを作成することができます。

ウィンドウモード

常に滑らかな曲線を描画します。(カクカクした線は描けません)

ギザギザにカットするには…

ShiftキーのON/OFFを切り替えながらドラッグしていくと、ギザギザした階段タイプのカットを入れることができます。


下の図を見ながら作業の流れを確認してください。

注意点は「最後までマウスから指を離さない」ことです。

  • コンテキストバーで[直線]がOFFになっていることを確認してください。
  • まず、スタート地点でShiftキーを押したまま、カットする方向にドラッグします。(下図❶)
  • ターン地点にきてもマウスの左ボタンは押したまま、Shiftだけを離します。(下図❷)
    • Shiftを離すことが、「OFF」の意味になります。
  • 再びShiftを押したまま、ドラッグします。(下図❸)
  • あとは❷~❸の繰り返しになります。