初めて使うソフトの場合、慣れない画面や聞き慣れない単語があると、ヘルプを見てもチンプンカンプンで、ヘルプを理解するために言葉の意味を調べる…といった深みにはまってしまいます。

そうした非効率を少しでも軽減するために、抑えるべき基本は押さえておきたいものです。

ということで、まずはユーザーインターフェイス(以下「UI」と略)を確認しておきましょう。

ユーザーインターフェイス(UI)を理解する

UIというのは、画面構成とか、操作ボタンといった、見た目や操作性のことを指します。ユーザーが迷わずに操作できるように、ソフトごとにUIが工夫されています。シンプルで誰が見てもわかりやすいUIであるほど優れているということになります。

AffinityDesignerには、編集内容に合わせて3つのペルソナが用意されています。

  • デザインペルソナ
  • ピクセルペルソナ
  • 書き出しペルソナ

ペルソナを切り替えると使えるツールが変化しますが、基本的な画面構成は同じです。

それでは、デザインペルソナの画面を使ってUIを確認していきましょう。

❶ メニューバー

選択したペルソナに合わせたコマンドが、タスクまたはカテゴリーごとに整理されて並んでいる。

❷ ペルソナツールバー

3つのペルソナを切り替えるボタン。

❸ ツールバー

よく使用されるツールや機能が並んでいる。
内容はアクティブなペルソナに合わせて変化する。

❹ ツールパネル

編集に使用するツールが並ぶ領域。

❺ ステータスバー

❹のツールパネルで選択したツールの使い方ヒントが表示される。

❻ コンテキストツールバー

❹のツールパネルで選択したツールのオプションが表示される。

❼ ドキュメントビュー

現在編集中のドキュメントが表示される領域。

❽ 右スタジオ

カラーパネルやレイヤーパネルなど、設定を制御する各種パネルが表示される領域。

大まかにはシンプルな画面構成なので、それほど悩むことはないと思います。

特徴的なのは❺のコンテキストツールバーでしょうか・・・

ツールパネルで「移動」ツールや「ペン」ツールなどの各種ツールをクリックすると、選択したツールに合わせて❺コンテキストツールバーが切り替わり、オプションを設定するのに使います。

実際にイラスト作成の作業を始めると、コンテキストツールバーを使う機会が多いことに気づきました。

ツールごとのオプションを使いこなせると編集の幅が広がり、作業効率もアップする仕組みになっているので、ぜひ使いこなしたいところです。

❶ メニューバー

一般的なソフト同様に、カテゴリごとにコマンドが整理されて並んでいます。

ペルソナを切り替えると、メニューの内容が変わります。

デザインペルソナが

❷ ペルソナツールバー

3つのペルソナを切り替えるボタンが並びます。

❸ ツールバー

良く使うツールが並びます。

❹ ツールパネル

画面左に表示されるツールパネルには、編集に使う各種ツールが並びます。

ツールは、選択されたペルソナに合わせて変化します。

❺ コンテキストツールバー

コンテキストツールバーは、現在選択されているツールのオプションが表示されます。

例えば、、、

長方形ツールを選択した場合は、塗りつぶし、境界線の色、境界線の太さを設定するオプションが表示されます。

ズームツールを選択すると、拡大/縮小に関するオプションが表示されます。

Sample

❻ ドキュメントビュー

現在開いているドキュメントが表示される領域。

複数のドキュメントを開いているときは、ドキュメントビュー上部のタブで切り替えられます。

編集作業の際は、表示の拡大/縮小、回転、パン(画面を左右に動かす)を使用することでデザインしやすくなります。そのためのショートカットが用意されているので、ぜひ活用しましょう。

ショートカットの確認は[ヘルプ]-[その他]-[ショートカット]でも確認できます。

❼ 右スタジオ

右スタジオには、カラーパネルやレイヤーパネルなど、作業に必要な機能を提供するパネルが表示されます。

[ウィンドウ]メニューから追加パネルの切り替えができます。

❽ ステータスバー

ステータスバーには、選択しているツールの使い方、ショートカットが表示されます。

Sample

最後に…

画面構成そのものは一般的な画像編集ソフトと同様なので、それほど迷うことはないと思います。

注意が必要なのは、選択しているペルソナに合わせて表示内容が変わる点です。

使い慣れないペルソナに始めのうちは迷子になることがあるかもしれませんが、それぞれのペルソナの特徴を理解できれば、自然な切り替えができるようになってくると思います。