色選びに悩んだら「カラーコード」を使ってみるといいかも…

AffinityDesignerの「カラーコード」

一般的に「カラーコード」と言えば、「色」を表すために使われる符号という認識ですよね。

そのため、メニューに「カラーコード」という項目があっても、それが便利な機能だとは思いもしませんでした。

ところが、AffinityDesignerで言う「カラーコード」は、デザインに役立つ配色機能のことを意味していました。

ベースカラーを選択すると、そのカラーを元に配色を提案してくれます。

コードタイプ

カラーコードは、最初にベースカラーを選択したうえでコードタイプを選択すると作成されます

すると、このカラーコードは[スウォッチ]パネルの現在選択中パレット内に保存され、その後のデザインで活用できます。

左図は、水色をベースカラーにコードタイプ[分裂補色]を選択した直後のスウォッチパネルです。

「test」という名前のパレットを選択しておいたので、この中に登録されました。

このように、コードタイプを選ぶだけでベースカラーに合わせたパレットを簡単に作れてしまいます。

選択できるコードタイプは以下の通りです。

(A) 補色

Complementary
ベースカラーと、カラーホイール上でその反対に位置する色

(B) 分裂補色

Split Complementary
ベースカラーと、カラーホイール上でその反対に位置するカラー(補色)に隣接する色。

(C) 類似色

Analogous
ベースカラーと、カラーホイール上でその両隣に位置する色。

(D) アクセント類似色

Accented Analogic
類似色と同様ですが、補色と同様にベースカラーの反対色も含まれます。

(E) トライアド

Triadic
ベースカラーを起点として、カラーホイール上で3色を等間隔に配置したもの。

(F) テトラアド

Tetradic
ベースカラーを起点として、カラーホイール上で2組の補色ペアで4色を配置したもの。「長方形」とも呼ばれます。

(G) スクエア

Square
ベースカラーを起点として、カラーホイール上で4色を等間隔に配置したもの。

(H) ティント

Tints
ティントは、ベースカラーからまで、明度が変化する色が並びます。

(I) シェード

Shades
シェードは、ベースカラーからまで、明度が変化する色が並びます。

(J) トーン

Tones
トーンは、ベースカラーからグレーまで、彩度が変化する色が並びます。

コードタイプは、HSLカラーホイールに基づいたものです。

Sample

下図は、一番上の水色をベースカラーに作成されたカラーコードの例です。

HSLカラーホイール
  • (A) 補色
  • (B) 分裂補色
  • (C) 類似色
  • (D) アクセント類似色
  • (E) トライアド(3色配色)
  • (F) テトラアド(4色配色)
  • (G) スクエア(4色配色)
  • (H) ティント(色合い)
  • (I) シェード(陰影)
  • (J) トーン(色調)

カラーコードの使い方

実際の使い方は次の通りです。

スウォッチパネルを使用してカラーコードを作成する方法

既にスウォッチパネルに登録してあるカラーを使ってカラーコードを作ることができます。

  1. スウォッチパネルのカテゴリリストから、ベースカラーが含まれているパレットを選択します。
  2. パレット内のベースカラーを右クリック→[カラーコードを作成]→コードタイプを選択します。

カラーパネルを使用してカラーコードを作成する方法

カラーパネルで新たにベースカラーを選択してカラーコードを作成します。

  1. [スウォッチ]パネルで、カラーコードを追加するパレットを選択しておきます。
    • 新しいパレットを用意する場合は、[パネル環境設定] →アプリケーション、もしくはドキュメントの[パレットの追加]で作成します。
  2. [カラー]パネルで、次のいずれかを行います。
    • オブジェクトが選択されていない状態で、カラーパレットでカラーを選択するか、選択済みのカラースウォッチをクリックします。
    • ベースカラーが含まれているオブジェクトを選択します。カラー パネルまたはスウォッチパネルで、適切なカラー セレクターを選択することを忘れないでください。
  3. カラーパネルで [パネル環境設定] をクリックし、[コードをスウォッチに追加]からコードタイプを選択します。

配色ツール

そもそもベースカラー選びから悩んでしまう…という場合は、ネットにある配色ツールを使ってみるのはいかがでしょうか。

Coolors – Palette Generator

スペースキーを押すだけで、様々なカラーパレットが生成されます。

LOL Colors

4色の配色パターンがコレクションされたサイトです。

Color Drop – Color Palette Generator

Color Dorpは、カラーパレットコレクションサイトです。流行の配色や定番の配色が揃っています。

Adobe Color

カラーパレットジェネレーターを使用して、色彩理論に基づいてカラーテーマをデザインできます。

配色の本

カラーコードが使えるようになっても、どんな時にどのカラーコードを使えばいいのかわからない…という基本を学ぶために、配色の基本から学べて、いつも手元に置いておける本はとっても便利です。

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